ロゴマークを深く知る

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ロゴマークとは、いわゆるシンボルマークのことです。つまり、そのマークを見ただけで、どの企業やブランドであるかを認識することができます。まさに、企業やブランドのイメージそのものです。ロゴマークと言えば、ヤマト運輸のクロネコなど数多く存在しますが、今回はロゴマークの利点や作り方、ロゴタイプとの違いなどについて紹介していきます。

ニュアンスの似たロゴタイプとは

企業名や商品名の文字を図で表したものが、ロゴタイプです。外資系企業などのシンボルとなっている、英文字などがそれにあたります。ロゴタイプの利点は、企業名や商品名を文字として把握できる点です。特徴的なデザインを駆使している企業が多いので、すぐに覚えてもらうことが可能です。

中でも、世界的規模の大企業は、このロゴタイプを上手く活用しています。自国以外の国の人にも、幅広く認識してもらうことができるからです。

ロゴマークのメリットとは

メリットは、文字や文章よりも見る人の記憶に強く残りやすい点です。

ですので、企業やブランドのテーマ性を強く印象付けることができます。ロゴマークを使うことにより、企業が大きく信頼するに値するというイメージを、多くの人に与えるのです。

また、商品やサービスを視覚的観点から強くアピールできます。特長は、インパクトがありながらも、分かりやすいマークになっていることでしょう。

ロゴマークのデメリットとは

図としてのシンボルマークなので、肝心の企業名は覚えてもらえない可能性があります。大企業であればシンボルとしてのロゴマークが充分に生かされますが、名の知られていない企業であれば、あまり有効的ではないケースもありえます。

ロゴマークを作る時の心構え

ブランドイメージを確立するシンボルマークを作ることで、商品やサービスを表現したいという意欲があれば、ロゴマークを活用する意義は大いにあります。もちろん、ロゴマークを作る費用も含めてです。ただ、新しい会社のロゴマークは、ややエンブレム的な存在になりかねません。

できることなら、ロゴタイプで社名を意識してもらった後、ロゴマークに切り替えるか、双方を戦略的に使用していくことがよいでしょう。

ロゴマークを作るコツ

ロゴマークを作るにあたり、注意したい点を3つ挙げます。まずオリジナル性です。ブランドとしての価値をしっかり定義付ける、少しひねりのあるデザインとも言えます。次にストーリー性です。ブランドの物語や歴史が上手く伝わるようなデザインが好ましいでしょう。

そして、最後はインパクトです。顧客にブランドを強く意識させるためにも、多くの人の記憶に残るデザインが理想となります。

斬新なロゴマークを作るために

ロゴマークは、何も企業のシンボルだけではありません。個人の名刺やショップでの宣伝ツールにもなります。そこで、デザインのプロではなくても素敵なデザインが作る方法があります。

というのも、ロゴに共感してもらうことで、顧客や取引先獲得に繋がることもあるからです。

では、一目を惹くデザインを作るための要素とは何でしょうか。それは、一言で言うと、あまり過度な装飾を施し過ぎないことです。華やかな印象を与えようと、流行りなどを意識してしまいがちですが、かえって覚えにくくなります。

その点、シンプルさを心がけると、すっきりしたイメージになります。そして、結果的に、あの人の名刺だったとか、あのショップのトップ画面だというように、視覚認識が早くなるのです。

関連:ロゴマークのデザインをする方法とコストの違い

初心者でもロゴマークを作ることができる①おしゃれ感を演出する

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比較的簡単にロゴマークを作れる方法があります。おしゃれ感を演出することで、デザインにこだわることができたら楽しいですよね。まず、おしゃれを自身なりに定義し、目指したいロゴのサンプルを幾つかピックアップします。

その後、その手本となるものを参考に、イメージを簡単に描いて必要な素材をみつけ、字体を合わせていくのです。デザインの初心者であれば、戸惑うこともあると思いますが、インターネットを開けば、多くのデザイン例が掲載されています。

初めは、上手く描こうとするよりも、自分のイメージするロゴを正確に把握することが大切でしょう。この過程は、多少骨の折れる作業ですが、じっくり取り組んでいけたらよいですね。

初心者でもロゴマークを作ることができる②イメージに合った素材を探す

ロゴマークに使う素材ですが、無料と有料、両方揃っているので、自身のイメージに合ったものを探すとよいでしょう。今、無料で使用できる素材は高品質なものも多く、有料のものに引けを取りません。

中には、加工できるシンプルなイラスト素材から、モノクロのおしゃれな素材まで幅広くあります。次に、素材を一通り揃えたら、字体となるフォントです。この字体は、ロゴタイプを作成する際に必要となります。商品の印象を左右するので、慎重に進めていくことが大切です。

フォント選びもなかなか気の抜けない作業ですが、色々吟味していくとよいですね。

関連:ロゴマークを画家に依頼するときに知っておくべきポイント

ロゴマークを依頼する方法も

このところ、スマートフォンやパソコンを使い、自身でロゴマーク作りをする人も増えています。ただ、ロゴマークは企業やブランドの大きなイメージになります。永らく人の記憶に残るロゴマークを作るためにも、なるべく質は落としたくないですよね。

その上、日常的にデザインを手掛けているプロではないと、労力や時間がかかり過ぎることもあります。特にロゴマークは、仕上がってからも工夫が必要とされます。手直しすることはなかなか大変ですので、コストパフォーマンスを考えた上でもプロに依頼することもよいでしょう。

ロゴマークとロゴタイプをミックスさせる方法

ロゴマークとロゴタイプを両方使って、顧客にアピールすることができます。つまり、アイコンのみならずブランド名も一緒に印象づけるのです。こちらの例が、マクドナルドです。シンボルと文字を切り離しておくと、その時々に応じてアレンジをしていけます。

企業名とイメージの両方を覚えてもらえるのです。特に、創立したばかりの企業の場合、ロゴマークを見ただけでは企業名を思いつきませんし、覚えてもらうまでに時間がかかります。ですので、この方法で企業の認知度が高まることもあるのです。

生き残りをかけて

ロゴマークはその使い方によって、ブランディング戦略や、イメージアップをはかることができます。企業やブランドのイメージを打ち出していきたいのか、またはネーミングを覚えてもらいたいのか、要は、目的を考えながらデザインを作ることが重要です。

企業やブランドの方向性を考慮し、さらには顧客のニーズにも応えていけるとよいですね。

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